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2007年2月24日 (土)

京四郎と永遠の空 第7話

 冒頭、けろっとしたような空の語りで始まります
(アバンもAパートも)。もちろん実情はそうでも
ないのでしょう。でも、彼女にはこの物語のあらすじを
語るという役割もあるため、こういう説明の場面では
感情に流された言い方ができないのがつらい所
でしょうね。
 、、、でも、本当のところ彼女は、この流れをどう思って
いるのでしょう。

 テレビアニメ「京四郎と永遠の空」、第7話
彷徨いの哀歌」です。
 白鳥空は、絶対天使である。暗い事実から
立ち直ろうと明るく振る舞う空であったが、
どうしても以前の自分には戻れそうになかった。
せつなのような力も持っていない上に人間でもない
自分にできることは、、、。空の思いは一つの方向へ
傾いていく。

 空は自分の身の上についてひどく苦しみます。
でも悩んでいる理由は、自分が人間ではないから、
という事よりも、恋をすることができないから、
の方がもしかしたら大きいのかもしれません。
自分が人間ではない、何か得体の知れない
絶対輪廻や絶対転移といった能力を扱う者だと
考えるよりも、京四郎と恋仲になれるかどうかが
彼女にとっては問題なのでしょう。こうなって
くると、彼女にとっては自分が絶対天使である
ことさえ、恋を盛り上げるためのスパイスでしか
ないのでは、という気もしてきます。
(それにしても「綾小路さん×白鳥くう」って
何、、、。「×」って、、、。)
 恋人になれないのならいっそ剣に。そう考えた
空に奇跡は起きるのか、という場面が出てきますが、
そう簡単には、、、。しまいには、なけなしの
女の子の魔法の言葉まで使い切ってしまいます。
 「王子様」の幻想と現実の壁さえ崩れてしまった
彼女が取った行動は、、、そういう事? なぜ
そういう考えになったのでしょうね。似たような
経験があるわけでもなさそうですし、「こずえの
本棚」から得た知識? でもそんな行動をする
ことで相手に何か与えられるほど自分の体に
価値があると、彼女は考えていたのでしょうか。
この頃になるともう「自分は空っぽ」ではないと
思えるようになっていたという事なのかな。
 彼女に対する京四郎の反応。その意味を知らない
彼女は絶望感を味わってしまうのではないかと
心配です、、、。

 さて空の周辺では、こずえの存在がちょっと
気になりますね。空はこずえの電話に別の女の子が
出ただけであの反応。つまり彼女は、こずえには
自分しかいないと思っていたとか? その割には
京四郎達と暮らすようになってから、どうも
こずえと連絡を取っていなかったみたいですし。
2人の友情の強さはどれぐらいなんでしょうね。
この分だと、姫子と真琴のようなエピソードは
なさそうでしょうか。
 それからソウジロウのせりふで、「どうするよ、
ソウジロウ」と他人事のような言い方をしている
のは。もしかして本物のソウジロウとは別人
だったり?
 後はワルテイシア、ですね。ようやく動きを
見せているみたいです。
 大学園祭も明日に迫り、これからまた波乱が
起きるのでしょうね。

 そして、百合的な場面は、、、実はこずえ?
電話の受け答えも微妙ですが、女の子を部屋に
連れ込んで何をしていたのやら。
 それと、ミカがかおんにこだわる理由が少し
出てましたね。でもこういうパターンだと、
かおんとひみこにとっては都合が良さそうな。
例えばミカが、自分の本当に求めるものに
気づいたら、かおんとひみこの間を引き裂くこと
には興味なくしそうですし。2人が結ばれるための
障壁が一つ消えたような感じでもあります。

 せつなの胸で空が泣く、という場面もあり
ました。こういうのとか、オープニングアニメで
2人が向き合っているカットや、第3話での
フレンチ・キスなどを見ていると、もう絶対天使
同士で結ばれちゃったらいいんじゃないのという
気もしますね。5人の女子だけでキスをし合って
エターナル・マナをずっと受け渡しし続ける。
そうすれば人間に迷惑をかけることもないし、
京四郎に破壊されるおそれもない。閉じた世界の
中で永遠に繰り返される行為。そんなパターンの
百合もあり?

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