京四郎と永遠の空 第2話
絶対天使のエネルギー摂取。そのやり方は、人間
としてみれば愛する人とだけしたい行為ですが、
絶対天使の体を動かし続けるためには見境など
つけてはいられないようです。だけどたとえ真実、
愛があったとしても、それがエネルギーを受け渡す行為
だという意識が頭の中に少しでもある限りは、本人達に
とって身を引き裂かれるような苦悩なのかもしれません。
かおんとひみこのように。
テレビアニメ「京四郎と永遠の空」、第2話
「三華月百夜」です。
謎の襲撃者とせつなとの戦いにより、空の通う
誠安学園の校舎が倒壊し、けが人が出る騒ぎに
なった。
救出された空達は保健室女学院で手当を受けて
いたが、突然校舎が攻撃を受ける。現れたのは、
凛とした雰囲気をまとった一人の少女だった。
絶対天使という存在の謎が少しずつ明らかに
なっていきます。ていうか「鋼鉄天使」とも
関係が、、、? という事はくるみ達のいた
世界の未来が舞台になっている、のかな。
、、、確かにくるみ達に敵対する組織の名前が
「アカデミー」だったり、キスが「天使」達に
影響を与えたりと、微妙に接点がありそうな
なさそうな。
どちらも介錯さんの原作ですし、その辺りは
何か考えられていたりするのでしょうね。この後
関係性が描かれることはあるのでしょうか。
というわけでキスは絶対天使にとって意味が
ありそうです。第1話でも幾つかその場面が描かれて
いました。京四郎も空に対して、ごく自然に何気ない
そぶりでその行為をやってました、、、。けどどちらも
絶対天使ではないんですよね。、、、どさくさ?
まあでもこの感じだと、空の方が絶対天使とか
それに近い存在だったりするのでしょうか。
この事については先の物語を見てみないと
わからないかもですね。
それにしても空は、京四郎に無体な事(制服を
剥かれたり突然キスされたり)をされても、あまり
嫌う様子はありませんね。それは、京四郎に
思いを寄せていたから、というよりは、彼の
近くにいると何かが起きそう、みたいな期待
を持っているからのような気がします。
友達に囲まれてそれなりの学園生活を送って
いても、どこかむなしさを覚えていた空。
それが京四郎の出現によって大きく変わって
いきます。空にとっては、自分のむなしさを
埋めてくれる存在が現れたと考えたのではないかと
思えました。この人のそばにいればうつろな生活
から抜け出せるのではないかと。
つまり彼女は、今までの空虚な暮らしがどうしようも
なく嫌で仕方なかったのかな、という感じがしました。
その暮らしから逃れられるなら、「私なんか」どんな事を
されてもいい、そんな風に思っているように見えてきて
しまいます。
この辺りが実際にどうなのかは、まだはっきり
とはしてこないのでしょうね。
なのでそれはちょっと置いておいて、今回注目の
姫子と千歌音、、、じゃなくてひみことかおんです。
ここではたくさんストーリーに関わってきました。
2人の性格付けは、割と元作品に近い感じ
ですね。たるろってとたるとの間の関係よりも
近いのでは? ひみこ役の下屋則子さんが
メガミマガジン2月号のインタビュー記事で
おっしゃっていた所では、監督からは「まったく
同じで」と言われていたようです。確かに、
ああいう状況に置かれたら、姫子も千歌音も
こうするのでは、みたいな振る舞い方でした。
そんな感じだったので、ひみことかおんに
ついては、「初めて見る」というよりも
「久しぶりにまた見ることができた」といった
感覚がありました。
それで彼女達の登場している場面ですが、
かおんが沐浴している所なんてかなり雰囲気が
出ていた気がします。きらきら光ってたし。
それに引き替えひみこは、最初の出方が何か
あっさりめだったような、、、。ちょっと扱いに
差があるようにも思えます。これはもしかしたら、
今回のシリーズでは、2人の内かおんの方を
より深く取り上げる、という意味なのでしょうか。
(と言ってもこの作品では彼女達2人とも、別に
主役ってわけじゃないのですよね、、、。)
予想以上に深手を負っていたかおん。
絶対天使である彼女を救うには、、、。
ひみこは進んでその行為をします。この時の
彼女の表情には、複雑な心境が表れていた
ように思います。
愛の証としてその行為をしたい。でも
それはかおんにとっては単なるエネルギーの
摂取でしかない。しかもかおんはミカの剣。
自分の思いが叶うはずがない。
一方のかおんも、簡単には表せない気持ちを
抱いているようです。
ひみこがその行為をしてくれるのは、自分が
ミカの剣だから。それ以上ではない。ミカの
ために命を減らしているひみこに、愛などという
言葉を告げることはできない。
、、、ちょっと読み過ぎかもしれませんけど、
絶対天使と人間との間にはこういう関係がある
のかもしれませんね(せつなについても)。
(ちょっと謎なのは、絶対天使って、誰かの
持ち物になることはあるんでしょうか。別に
エネルギー摂取の相手が限られているわけでは
なさそうですし。何かもっと別の事情があるのかな。)
かおんとひみこについてはもっと掘り下げて
もらいたいですね。でも主役じゃないしあまり
多くは語られないのかも、、、。となるとやっぱり
前作のパート2とかを作ってもらう方が良い、
のかな。
その他で気になったのは、こずえの趣味、
でしょうか。空の証言によればこずえの本棚には
そういう漫画があったそうですし。
確か第1話では空のダンスの相手をしてあげても
いいみたいな事を言ってましたね。となると彼女の
場合、単なる読書の趣味だけなのかそれとも
実益(?)を兼ねてるのか、、、気になります。
もう一つ、「ザ・検診ショー」って何をするん
でしょう、、、?
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