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2007年1月10日 (水)

京四郎と永遠の空 第1話

 才能と美貌を兼ね備えすぎて、ある種現実味のない
存在とも言える京四郎。そんな彼にクラスメイト達は
熱狂しますが、空が抱いたのは果たして皆と同じ思い
だったのでしょうか、それとも、、、。

 テレビ放送の始まったアニメ「京四郎と永遠(とわ)
の空
」を早速見てみました。第1話「永遠の空」です。
 大災害による崩壊から10年を経て復興を遂げた
地上。学園都市「アカデミア」に属する多数の学校の
一つに通う白鳥空(くう)は、何事にも積極的に
なれない女の子であったが、月並みな学園生活を
それなりには楽しんでいた。
 学園祭を控えたある日、空の前に1人の転校生が
現れる。綾小路京四郎と名乗った彼は、空の夢に
出てくる「王子様」にそっくりだった。

 胸の中にむなしさを感じている空。それは自分が
引っ込み思案で、これまで自分で何かを勝ち取った
という経験が少なかったからでしょうか。それとも
反対に、自分の中身があまりにもうつろだと思って
いたために、積極的に周りと関われずにいたので
しょうか。
 その辺りはこの後説明されていくのかもしれませんね。
とはいえあんまり「私なんかが」と言い過ぎてると
かえって嫌みになってしまいがちな気もしますけれど、
まあでも彼女にはこずえをはじめ友達はたくさんいる
みたいですし、これまで校内で孤立していたわけでは
なさそうです。
 また彼女はどこか夢見がちな所があって、夢に
出てくる王子様に手紙を書いたりしてるようですね。
この事も、何度も同じ夢を見せられていたから空想
するようになったのか、それとも反対に想像力が
たくましかったから夢で啓示を与えられたのか、
両方向の解釈ができそうです。(それにしても
「ときめき白昼夢」っていったい、、、。)
(こういうキャラ設定に近い人物としては姫子
浮かんできますが、彼女の場合は、(家庭の事情
などもあり)空ほど夢想家ではないように思えます。)

 一方の京四郎の方は、まだ謎の存在って感じ
ですね。その才能はまだ一部しか見せていませんが、
通常の学園生活の中では、誰もが憧れてやまない
ヒーローとかになりそうな。(ところであの声の
持ち主が弦楽器を弾いていると、別作品キャラ
思い出してしまいます、、、。)彼が何を考えて
いるのか、どのような苦悩を抱えているのか
(いないのか)も今後わかってくる事なのでしょうか。
その示し方によってはこの人の位置づけが変わって
きそうに思います。

 それと今回はたるろっても登場しました。
魔法少女猫たると」のたるとと同じ声、同じ語尾(!)
ですが、性格は違うっぽい? まだ出てきたばかり
なので、どういう背景を背負っているかはまだ
明らかになっていないですね。たるととは関係が
あるのでしょうか。彼女が作中で叫んでいた
「頭が高い!」は、もしかして「キンカの姫伝説」と
何か関わりがあったりする、のかな。

 普通に生活していたと思っていた空に、後半
衝撃的な出来事が巻き起こります。、、、でもこの
展開って、何かにとても似通っているような、、、。
実は巫女達の運命が、こちらの2人に降りかかって
いるんじゃないかと思ってしまうほど。
 一つの考え方として、千歌音と姫子が経験した事を
男女に置き換えるとどうなるのか、を示そうとしている
ようにも見えます。
 地球さえ見捨ててしまうような、女の子同士の
禁じられた恋。そこにまつわる事件がそっくり
男女のペアに起きたらどうなるか。その経過を
見せることで、女の子同士の恋愛関係の重々しさ、
深い結びつきを浮き彫りに、、、なんて事は
ないですかね、、、。
 次回からかおんとひみこが出てくるようですので
(今回はせりふなしの1カットほどの登場でした)、
少しその辺りが説明されるのかもしれないですね。
何にしろ百合があるのか気になっています。ここ的
には是非百合をお願いしたいです。

 ところで、他にも一つ気になったカットが
ありました。前半の通学途中の場面で、先輩への
アタックで先を越された時に振り返った空の表情
です。これを見て、「神無月の巫女」DVDのライナーに
あった話題を思い出しました。
 あの作品では、姫子のキャラ設定をする時にたくさんの
意見が出ていたそうです。その中に、「姫子は子犬」
で、「失敗をやらかして『やっちゃった』という
顔で振り向く」みたいな表現がありました。もし
映像化するなら、この空の表情がそうなのかも、と
思いました。

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