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2007年1月 7日 (日)

ストロベリー・パニック 第1話~第26話

 アニメらしいコミカルな演出もありましたが、それに
加えて奥のあるキャラクターや各学校の日常が丁寧に
描かれていました。さらに何気ないストーリーの中に
敷かれた伏線が、後になって胸を震わせてくれます。
アストラエアの丘、そこで紡がれるのは、乙女達の
深い愛、激しい恋。

 テレビアニメ「ストロベリー・パニック」26話分の
感想をちょっとまとめてみます。
 まともに語り出すとすぐに止まりそうにないので
軽めに触れておこうと思っ、、、たのですが、やっぱり
長くなってしまいました、、、。ストーリーよりは
キャラや番組についての感想になっています。
 なお、これまでブログに書いてきたレビューへのリンク
下の方に置いておきますので、よろしかったらそちらも
見てみてください。
 では、幾つか項目に区切って書いてみます。

「私だけじゃない」、、、アストラエアの恋する乙女達
12人のヒロイン
恋へのスタンス
胸に秘めた言葉
主題歌、、、情熱的なオープニング、実写なエンディング
(個人的な)作品の見方
お勧めエピソード
今後への期待

・「私だけじゃない」、、、アストラエアの恋する乙女達

 本編の放送が始まるまで、情報源としては公式サイト
他、Webラジオ雑誌などがあったわけですが、それでも
なかなかイメージがつかめずにいました。そんな中、
ほのかに期待を持っていたのは、オープニング主題歌
少女迷路でつかまえて」のサビの部分の歌詞です。
「私だけじゃない」という表現からすると、たくさんの
恋愛の形が見られるのではないかなと考えていました。
 それで実際に始まった番組を見てみて、アストラエアの丘の
世界観は期待以上で、ちょっと感動してしまうほどでした。
主人公周りだけでなく3校全体でも生徒達が自然に愛し合っている
雰囲気なのは、何というか潔さのようなものさえ感じられて
良かったです。
 こういうテーマだと、「女の子同士で恋するなんて」みたいな
「いけない感」が醸し出される場合もあるのですが、この
作品はそういう設定ではなかったようですね。
 編入したての渚砂は、同室の玉青や、エトワールである
静馬の振る舞いに最初驚いてしまいますが、じきに
開花(?)していったようですね。渚砂みたいなキャラの
女の子がどんどん百合に入っていく姿はアニメ的に見ても
興味深かったです。

・12人のヒロイン

 元が本誌の読参企画だったこともあるのでしょうか、
3校12人のヒロイン達にはそれぞれ魅力が備わって
いるように感じます。またそれが単なるお約束みたいな
もの(語尾や一人称に特徴があるとか)ではない所が
物語に厚みを加えているのではないでしょうか。
 籠女の不思議系な雰囲気や、が「べ、別に!」とか
言い出した時は驚きましたが、どちらもあまりお約束に
左右されることなく、自分達なりの思いを持っていたのでは
ないかと感じます。天音にしてもひたすら王子様という
わけではありませんでしたし、檸檬の眼鏡も目立ちすぎる
ことはなかったような(髪型は珍しい?)。でも千代
普段の行動が控えめだった分、エプロン姿やささやかな
妄想などが目立っていたかな? とはいえ彼女の振る舞い
のコミカルな面も楽しめました。それに、彼女の渚砂への
憧れは、回が進むごとにしっかりしたものになっている
気がします。
 それから彼女達12人以外でも、魅力的なキャラが多い
ですよね。まず何と言っても桃実。最初はいかにも
敵役みたいな触れ込みでしたけど、実は、、、なんて
仕掛けが物語により奥行きを与えているように思います。
 エトワール位にこだわる詩遠にも何かありそうですけれど、
今回はあまり詳しく触れられてはいませんでしたね。
 深雪もストーリー的には傍観者の位置づけですが、
それだけでは済まない感情の動きを見せてくれてますね。
 そしてやはり花織。彼女と静馬のエピソードは、たとえ
渚砂達が不在でもそこだけで一つの物語を作れているのでは
ないでしょうか。

・恋へのスタンス

 渚砂達の他に物語の部分を作っていたのは光莉達ですね。
特に彼女と夜々とのエピソードは個人的に印象が強かった
です。泉の前で涙を流しながら2人で語り合う場面は
けっこう感動的でした。彼女達には是非「親友以上」の
関係を作っていってもらいたいです。(DVD第5巻
ジャケットに描かれている2人の表情も、普通に愛し合って
いるだけなのとは違う、より深いものを感じさせますね。)
 そんなミアトルスピカに対して、ル・リムでは
あまり恋愛が描かれていませんでした。絆奈はいつも
元気いっぱいで、時々明るいお色気(?)を振りまいて
いました。まあそれはそれで良かったように思います。
でもちょっとだけ、彼女のしっとりとした艶のある表情
なんかも見たかったような。そして千華留は、悩む
渚砂や光莉を優しく包み込むことが多かったですね。
彼女が何か深く考え込んでいる描写もありましたが、
恋については何か経験があったのでしょうか。
ドラマCD第3弾ではその辺が描かれているという事
らしいですけど、、、。
 もっとも、(以前のレビューにも書きましたが)
12人全員が重たい恋に悩んでしまうと全体が沈んでしまい
そうな気もするので、ちょっと外側の立場の人がいる方が
良いのかもしれません。

・胸に秘めた言葉

 これは演出上の意図だと思うのですが、登場人物が
考えている言葉がせりふとしてこちらに聞こえてくる
ことがあまりありませんでしたね。このやり方は、
この作品についてはとてもうまくいっていたと思います。
下手に彼女達の思っている事が見ている側に筒抜けに
なってムードを壊す、なんて事はありませんでした。
 ちょっとした仕草や表情の動きでキャラクターの
心情を表すのはアニメの醍醐味のような気もします。
もっとも、きちんと表現できるようにするには作画を
しっかりしていてもらいたいのですが、、、この作品
では、ちょっと見づらくなってしまう場合がちらほらと
、、、。仕方ない所なのでしょうか。
(私は個人的にはどちらかというと絵よりもストーリーを
重視する傾向にあるのですけど、それでも、もうちょっと
頑張って、とお願いしたくなる時がありました。)

・主題歌、、、情熱的なオープニング、実写なエンディング

 主題歌は、オープニング、エンディングとも2曲ずつ
制作されてましたね。
 オープニング第1弾の「少女迷路でつかまえて」は、
百合の園に迷い込んだ少女、渚砂の戸惑いとその先にある
熱い気持ちが歌われていて。2曲目の「くちびる白昼夢
では、繰り広げられる情熱の中にいる「2人」がテーマに
なってきます。
 作品は、第1クールではまだ割とゆったりした展開
でしたが、こういうビートのある曲だとメリハリがついて
かえって良さそうな気がします。第2クールではこの
オープニングとの相乗効果なのか、物語がどんどん熱を
帯びてきますね。

 エンディング曲は、渚砂役の中原麻衣さんと、
玉青、絆奈役の清水愛さんによるデュエットソングです。
が、映像はお2人の実写ミュージッククリップ、、、!
第1話でこれを見た時にはとても驚きました。
 こういう風にした意図がいまだによくわからない
のですが、でもまあすぐに慣れちゃいました。何より曲と
映像がマッチしてて良いです。最初の「秘密ドールズ」は、
黒いドレスと白いナイトウェア、2種類の衣装をまとって、
秘密の扉の向こうに隠された2人の「女の子の秘密」が
描かれていきます。オンエア版では寸止め(?)でしたが
CDに同梱されたフルバージョンの映像では、、、。しかも
かなり深いつながり。麻衣さんと愛さんの体当たりな
取り組みを応援したい気持ちです。
 2曲目の「苺摘み物語」は雰囲気を変えてかわいらしい
感じになっています。嵐のような展開の2クール目には、
エンディングにこういう曲がある方が、気分を落ち着け
られて良いのかもしれないなと思います。
 第26話のエンディングには「苺摘み物語」は使われず、
代わりに「少女迷路でつかまえて」の別バージョンが
流されました。美郷あきさんのボーカルで歌い上げられる
バラード調の曲は感動的です。

 その他作中で使われている歌も作品にマッチしていました。
 「気高き百合の」は、ストパニ向けにオリジナルとして作曲
されたものですが、詞も曲調も優しさと厳かさがあって、
聖歌隊が歌うのに違和感ない仕上がりです。
 「一つ星のぼりて」では少し華やかさが添えられている
感じですね。エトワール選に関係する場面で使われて
いましたが、合っていたように思います。
 それともう一つ、夜々の歌う「Little Bird」。
「飛べない鳥」というのは彼女自身の事を指していると
思いますが、他の解釈もできそうで個人的に興味深い
歌だったりします。ちなみに私はこの歌を聴いて初めて、
光莉と夜々の名前がそれぞれ光莉=光、夜々=影を
示していることに気づきました(遅すぎ)、、、。

・(個人的な)作品の見方

 これは映像作品を見る時の私的なやり方なのであまり
お役には立たないかもしれません。
 たくさん予備知識を入れすぎてしまうと設定の方が
気になってストーリーを楽しめないかなと思って、
できるだけ雑誌の解説やサイトの記事などは見ない
ようにしてます。
 ストパニの場合だと、電撃G'sマガジンはじめ雑誌での
紹介は極力見ないようにしてました。うっかり読んで
しまって、第何話で誰と誰があんな事に、なんて書いて
あったりするとついその場面を想像しちゃうんですよね。
なので、雑誌を買ってもストパニのストーリーに関係する
記事を読んでなかったりします、、、(これから読みたいと
思います)。
 後は公式サイトのトップページに次回予告がカット
入りで載っているのも要注意でした。サイトを見る時は
ページの右半分を手で隠したり(何をやってるんだ>自分)。
 森永たまちさんの「森のいちご狩り」も、タイミングを
ずらして読んでましたね。でもあのページでは作中の
カットも何種類か見られるし、たまちさんの観点からの
ためになる(?)解説が読めて参考になりました。
 後はWebラジオなんですけど、放送が始まってからの回
では、もしかしたらけっこう内容が披露されちゃうのかなと
ちょっと不安だったのですが、麻衣さん、愛さん達が
うまく隠しながらトークしてくれたのでネタバレに
ならずに済みました。(まあでもご本人達はアフレコを
されて感じることがあってもすぐに話すことができず、
もどかしかったかもしれませんね。)

・お勧めエピソード

 もちろん全話お勧め、なのですけれど、その中から
5本取り上げるとしたら、と数を限定して選んでみました
(でも自分で決めといて何ですけど、どれにするか
ものすごく悩みました、、、)。各話の感想は既にあります
ので、ここではポイントだけ簡単に触れておきます。

第8話 紫陽花
 ここはやはり光莉と夜々の場面でしょう。御聖堂に
2人きりで雨宿り、、、これぞ学園百合って感じの流れが
あります。この部分は、画質も高いです。
 千華留達ル・リム女子の活躍も良いですね。全体的に
ほのぼのとしたまとまり方になっています。静馬でさえ
自分の傘が大きいことを嘆いていてちょっとかわいらしい
ような。

第9話 記憶
 寮にまつわる七不思議を調査、という、学園ものならではな
エピソード。でも、玉青達が学年をさかのぼって調べると、、、
なんて話題の展開はけっこう面白いですね。千華留がいちご舎に
ついて言っていた事や、深雪の反応なども、微妙に後の
ストーリーに関係しているような。
 それと、ここでも光莉と夜々がいい感じですね。プールに
浮かんで2人手をつないで空を眺める描写は穏やかさを
感じさせます。

第20話 告白
 何とか渚砂を元気づけようとして思案する絆奈達の
思いつくアイディアがまあかわいらしかったりします。
でも彼女達は真剣で、その気持ちは渚砂にも伝わっている
のでは、と思います。
 後は玉青、ですね。こういう事情があったとは、、、
なかなか自分の事を言わない彼女だけに、胸を揺さぶられ
ます。玉青が渚砂のお世話をこなす(ちょっかいを出す?)
理由の一つはこんな所にもあるのでしょうね。

第21話 花のように
 今はいない花織の思いが、静馬と深雪の胸に強く響いて
きます。でもこの思いを形にしようと決意する時の花織の
気持ちって、かなり複雑だったのではないかとも思います。
 いつまでも自分の事を思っていて欲しい、けれど
いつまでも過去にとらわれることで輝きを失って欲しくない、
そんな風に感じていたのではないかなという気がします。
 静馬と花織の声が重なる場面は感動的です。

第22話 決闘
 言葉には一切出しませんが、天音に対する要の
考えがわかってきます。それはもちろん桃実にも
伝わっていて、、、。この人達はいろんな事をしてくれ
ちゃいますね。
 そして光莉と夜々の方も。うやむやにはできない
2人の気持ち、その行方がどうなるのか、が見える場面
です。誰の手も借りずに2人だけでお互いの思いを伝え
合うことができたのは良かったのではないでしょうか。

・今後への期待

 アニメは第26話までで一つのまとまりを持って
いるようにも感じられます。が、同時にここから先の
物語もたくさんあり得るのではないかと思えます。

 まず気になるのは「静馬の卒業」ですね。作中でも
渚砂はとても気にしていました。ストパニでは重要な
キーワードなのかもしれません。
 とはいえ卒業そのものを描いてしまうのも何なので、
それまでのエピソードを積み重ねるのもありなのでは
ないかと思います。アニメの様子からするとエトワール選
ってクリスマス前に行われているみたいなので、例えば
イベントと絡めるなら、降誕祭、年末年始、バレンタイン
デー、ホワイトデーなどありそうです。

 それから第26話でエトワールになった2人が、
「エトワールにならなければ得られないもの」を本当に
見つけられたのかどうかも気になります。温室で花に
水やりをするだけがエトワールではないと思いますし。

 後は、思い切って2年ぐらい経過して、渚砂と玉青が
6年生になり、静馬や天音、千華留が卒業している
アストラエアの物語、なんていうのはどうでしょう。
今の1年生も3年生になっていて、その辺りが活躍
するとか。その時の各校の生徒会長が誰なのか、
エトワールはどの2人なのか、とか考えられそう。
でもこれはちょっと飛びすぎでしょうか。

 ところで第26話のエンディングでは、その後の
ヒロイン達、みたいな映像が流されてましたよね。
あの辺りにも物語が隠されていそうな感じがします。

 それと、これは感覚的なものかもと思いますけど、
第1クール辺りのような穏やかーな日々の中での
ストーリーも楽しみたいですね。第2クールの激しい
展開も良いのですけど、ゆったりした流れの中で
紡がれる物語も味わいたいです。

 いろいろ形はあるかもしれませんけれど、テレビ
第2シリーズとか、OVAなど、ともかく続きを見て
みたいですね。アストラエアの丘に集う乙女達の
物語を。

各話レビューへのリンク

第1話 櫻の丘 第2話 エトワール 第3話 屋根裏
第4話 白馬の君 第5話 妹たち 第6話 温室
第7話 荊の罠 第8話 紫陽花 第9話 記憶
第10話 個人教授 第11話 流星雨 第12話 夏時間
第13話 潮騒 第14話 親友以上 第15話 ヒロイン
第16話 舞台裏 第17話 秘密 第18話 愛の嵐
第19話 リフレイン 第20話 告白 第21話 花のように
第22話 決闘 第23話 迷路 第24話 運命の輪
第25話 円舞曲 第26話 はじまり  

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