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2006年11月 6日 (月)

神無月の巫女 主題歌「Re-sublimity」

 「神無月の巫女」では、主人公達が厳しい選択を
迫られ傷つきながらも懸命に愛を貫こうとする
姿が描かれます。ここに入っている曲でも、
そんな彼女達の気持ちが溢れるほどに表現されて
いるような気がしてます。

 テレビアニメ「神無月の巫女」の主題歌、挿入歌を
収録したマキシシングル「Re-sublimity」です。
 アニメの方も個人的には好みの作品だったりします。
まあそれはひとまず置いておいて、ここでは曲の方を
ご紹介したいと思います。

 全体的には、トランスとかユーロと言われるビートの
きいた打ち込み系の曲調ですね。最初アニメの方を
見始めた時は、日本古来の神々の戦いを描くような
ストーリーでこういう曲は合うのかなと思っていた
のですが、これがなかなか良いです。キャラクターの
心情が表されている感じがします。

Track 1 「Re-sublimity」
 アニメのオープニング曲になります。番組では
短くアレンジされていますが、実際は演奏時間5分強、
イントロだけでたっぷり1分以上というボリューム
だったりします。それでも聞いていて心地よいのは、
ノリのよいビートと物語の深い情感を表すような
メロディのおかげなのかも。
 歌詞も物語の雰囲気にマッチしてますね。(ちなみに
作詞は全曲KOTOKOさんが担当されています。)重い責めを
背負って、迷いながらも決断を続けなければならない
彼女。すべてを投げ出して甘い愛に溺れる選択肢も
かいま見えますが、それに対しても厳しい答えを出す
ことを自分に強制します。そうまでして守りたかった
のは、物語世界の結末よりももっと大切な何かなので
しょうね。

Track 2 「agony」
 アニメのエンディング曲になります。
 Re-sublimityの激しい終わり方から一転して、静かに
イントロが始まります。もちろん途中で固いビートが
入ってくるのですが、この曲全体での印象は、運命に
翻弄されて絶望しそうになる主人公の嘆き、という
感じがします。冒頭の歌詞が、短い呼吸の中で次々に
歌われていく様子も、そういう雰囲気をよりいっそう
引き立たせているような気がします。
 今はそばにいられるだけでいい。彼女はそう思うのと
同時に、いつまでもそのままではいられないことを
感じているのでしょうね。
 この曲の最後では、ピアノの切ないメロディが
フェードアウトしていきます。うちひしがれた思いが、
遠のいていくイメージが浮かびます。

Track 3 「Suppuration -core-」
 アニメ本編では、うちひしがれて切なくなって、
なんて結末はどんなエピソードでも許されてなかった
ような気がします。それはこのシングルでも同じみたい
です。
 厚く重苦しいコーラスと激しいビートでこの曲が
始まります。
 作中では第8話「銀月の嵐」のバトルシーン辺りで
使われていたと思います。激しく狂おしい感情の渦、
そこに捕らわれながら生きることの苦しさ、その先に
あるかすかな夢、そういったものが表現されている
ような気がします。
 また歌詞が良いですね。例えば「2人が隠し続けた
悲しみの残像」という部分。一度隠しおおせたぐらい
では消えることがない悲しみを意識させます。それから
「たった今心をつないだ淡く強い光」という部分。
2人のつながりは限りなく淡い、けれど強い絆で
結ばれている、という情景が感じられます、、、。

 このシングル、個人的にはけっこう聞いていますね。
作品の方を見ていることもあって、曲のイメージを
浮かべやすいのかもしれません。
 試聴はKOTOKO webの方からできるようです。また
初回限定版に付いていたPVの一部やCMがアニメイトTV
から見られるらしいです。
(この曲、CDTV PowerWeb!によるとチャートでは初登場
第12位だったそうで。けっこう人気の曲だった
のですね。)

 ここで「神無月の巫女」関係をまともに紹介したのは
初めてのような気がします、、、。

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