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2006年11月11日 (土)

おとボク 第5話

 第4話から登場した、高島一子(たかしまいちこ)。
彼女が残した思いは果たしてかなえられるのか、という
所が今回重要になってきます。
 が、百合的には少し切ないエピソードのような
気がします、、、。

 テレビアニメ「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」、
第5話「真夜中の教会(チャペル)」です。
 まあ一子も新しい人生(?)を始められて、瑞穂はやっぱり
モテモテで、皆良かったねという、作品の大筋に沿った
ストーリーではないでしょうか。でも百合的に見ると、、、。
という感じで、ここからはその視点でのレビューに
なります。

 何というか、一子が切ないです、、、。
 一子がまだ生きていた22年前、彼女は確かに、
上級生の女性と恋をしていました。
 大好きなお姉様。でもそのお姉様が卒業後すぐに結婚
すると聞いて、一子はショックを受けます。彼女は
病弱な体に無理を言わせてお姉様に会いに行きますが、
しかし、、、。
 彼女が現在の学院寮に現れたのは、その時の思いが
残っていたからなのでしょう。中でも強かったのは、
お姉様のお嫁さんになることだったみたいです。たとえ
生きていたとしても満たされることの難しい思いが、
彼女を突き動かしているようです。
 でも、今によみがえった一子には、様々な足かせが
待っていました。寮から一歩も外に出られない、物に
触ることができない、食事をとることもできない、
そして大好きなお姉様はもういない、、、。唯一
できるのは、瑞穂の体に触れることだけ。
 数限りない束縛を受け追い込まれて、彼女の思いは
微妙に形を変えていきます。願うことはただ一つ。
 「オ姉様ノオ嫁サンニナリタイ」、、、。でもその言葉に
含まれていた本当の意味は、もう失われてしまいました。
一子は自分の思いの字面だけを追いかけていきます。
 女同士では結婚できないけれど、相手が男なら、できる。
瑞穂は自分のお姉様ではないけれど、優しい所は似ている。
そして瑞穂は、男。
 一子は瑞穂に誘われるままに礼拝堂へ行き、ついに、、、。
 22年も未来の、自分も周囲も変わり果ててしまった
世界の片隅で、彼女は絶望的な選択をしたのかも
しれません。

 まあ、彼女自身それでいいという事にしているみたい
ですし、一度こうと決めたら人は強かったりもするので、
心配はいらないのでしょう。いつか振り返って、この時の
選択に胸を痛めることがあるかもしれませんけれど。
 百合としてはもの悲しいエピソードでした。

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