ストロベリー・パニック 第２３話

　第２０話や第２２話の締めくくり方はなかなかの
感じだなと思っていたのですが、それですんなり
片が付くほど簡単ではありませんでした、、、。
　奥が深いです。っていうか今回は第１８話みたいな
劇的な展開になってますね。

　テレビアニメ「ストロベリー・パニック」第２３話、
「迷路」です。
　ミアトル生徒会の会議室に玉青を呼び出した、
生徒会長の深雪。彼女は玉青に、エトワール選への
立候補を依頼する。パートナーは、渚砂だった。
　渚砂の思いを感じ取っている玉青は、深雪の言葉に
すぐには同意できない。だが深雪は、これは渚砂のため
でもあるのだと言う。

　今回の見所、個人的には冒頭の玉青と深雪の場面かも
と思ったりしてます。
　深雪からの思いがけない言葉。それに対して玉青は、
必死に食い下がります。
　彼女って、これまでこんな風に他の人に対して反対意見を
言うことが、あまりなかったような気がするのです。
いつもだったら、柔らかい物腰で相手をさとすか、
でなければ沈んだ表情で黙ってしまうか、、、。
　なのに今は、何かの感情が溢れるのをこらえているのか、
声も震えています。
（第２０話で自分の事を話している時でさえこんなに
感情の揺れが声に表現されたことはなかったように
思いますし、そこには深い思いが込められている
のでしょう。）
　しかも玉青は、渚砂が胸の中に抱いているであろう
気持ちを、彼女の代わりに口に出します。彼女の気持ちが
今でもただ１人の女性に向けられていることを。
　それを言うのは、玉青自身にとってとてもつらい行為
なのではと思います。でも渚砂を傷つけさせないためには、
自分からそうしなければならなかったのでしょうね。
　ところが、、、。玉青は、その場で深雪の依頼を
きっぱり断ることができませんでした。渚砂のため
でもある、と言われたこともあるのでしょうけど、何か
他にそうさせる原因があったりしたのでしょうか。
やはり二人でエトワールになるというのは、誰にとっても
大きな意味がある、のかな、、、。
　ところで、ちょっと思ったんですけど、玉青の渚砂への
思いって、他の人達は気づいているのでしょうか？
玉青が渚砂の世話を焼いている姿は学園中の誰もが見ている
とは思いますが、彼女の胸の内までは、、、。まあ何となく
感づいている人とかはいそうですけど、渚砂本人は
まだっぽいですし、この辺りについてはまだ動きがありそう
ですね。

　この２人を取り巻く人物としては、深雪の位置づけは
気になりますね。彼女は、玉青や渚砂にちょっと厳しい
当たり方をしてきていますけど、それが２人のことを
思ってなのか、「ミアトルのため」が優先されているのか、
まだはっきりしてないですね。
　静馬も、深雪のやり方に引き回され気味。このまま
静かにアストラエアから去ることは、簡単には許されない
ようです。もちろんそこには、彼女から渚砂への思いに
どういう回答が出すのか、も関わってくるでしょう。
　天音と光莉、こちらにも重い運命が待ちかまえている
らしく。彼女達の方も、安心して放っておくなんてことは
できなさそうです。
（でも怪我とか病気って、劇的な要素ではありますけど、
それが突然入ってくるともう恋愛みたいな微妙な感情は
吹き飛ばされちゃいそうな気が、個人的にはしています。）
　後は、千華留の存在でしょうか。第３話で渚砂と出会って
以来、何かとアドバイスしたり、落ち込んでいる時に
寄り添ってあげたり、意外とおいしい(?)立ち位置だった
ような。彼女も時々何かを考えているそぶりを見せますし、
これから何をアピールしてくるのか気になります。このまま
ル・リムからエトワール候補を出さないというのも
ちょっと引っかかりますし。

　アニメは小説やコミックとはかなり違う展開になって
きてますよね。この後もどんな仕掛けが出てくるのか、
目が離せないです。