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2006年8月16日 (水)

ヨコハマ買い出し紀行 第14巻

 アルファ達ロボットと、人間達との「時間」の違いを
感じさせられる巻ですね。
 物語的にもものすごい勢いでたたみ込みにかかっている
感じでしたが、さすがに「12年分の思い」にここで全部
カタを付けるのは難しいようで、、、。でもそれはそれで
良いのではないかと思います。

 講談社発行アフタヌーンKCヨコハマ買い出し紀行
第14巻です。これが完結巻になるそうです。(この巻は
5月に発行されていたのですが、ついこの前気づいてゲット
しました、、、。)
 「お祭りのようだった世の中がゆっくりとおちついてきた
あのころ」、、、徐々に衰退していく世界の中で生活する
ロボットの「アルファさん」と、彼女の周囲の人達との
ふれあいを描く物語、といった感じでしょうか。

 シリーズ的には、ゆったりとした流れの中で、アルファ達が
見聞きする幻想的な、そして切なくなるような、遠い未来の
世界観が紹介されていきます。
(細かく見ていくと矛盾している点や未来の人達の考え方に
ついていけなさそうな所もありますが、そういうのはあまり
考えずに雰囲気を楽しむのが良いかもしれません。)
 個人的に「ヨコハマ」や湘南辺りの土地柄は好みなので、
その場所の未来が描かれるのはちょっと面白かったです。
水没しているランドマークタワーや、砂に埋もれた
「渋滞道路」、「湘南湖」など、、、。

 さて第14巻です。時間はどんどん流れていき、アルファと
ともにいた人達も大きくなったり年老いていったりします。
しかしアルファ達ロボットはその流れには乗っていない。
彼女達の周囲の景色や人々だけが変わっていきます。
その先の時の中で、アルファ達の暮らしは、、、。

 と、ここで百合的な見所なのですが、実はこの巻では、
男性はほとんど出てこなくなります。出てきてもせりふ
らしいせりふがなかったり。
 つまり語り合ったり経験したり、物語を進めるのは
ほぼ女性だけになります。
 ここではロボットにも男女がありますが、男性の
ロボットはずいぶん昔から数が少なかったようです。
作品中でも1人(1体?)しか出てきませんでした。何でも
「男のロボットは弱い」そうで(ちなみにこれは現在の
人間にも当てはまるみたいですね)。
 そんな訳で女性だけで時間が進められていくのですが、
人間の女性もやがて成長していってしまうわけです、、、。
 ゆっくりと、大きく姿を変えつつある世界の中で、
アルファが一緒に暮らしていくことを望んだのは、、、。
みたいな感じで、最後の2ページで百合的にもきれいに
まとまってくれたような気がします。

 考えてみると、これからアルファ達が経験する時間は、
女性同士で生活していくにはとても適しているのかも
しれませんね。とても長い時間を、自分達だけで過ごす
ことができる。子孫を繁栄させることを考えなくてもいい
(元々できない?)ため男性と結ばれる必要がない。
 作者の方が最初からこれを考えて描かれていたのかは
わかりませんが、これは女性同士にとって1つの夢の
ような世界なのではないでしょうか。

 この作品は百合がメインではないですが、この
遠い未来の世界観を楽しめるなら、そこにある百合の
感覚が第14巻になってさらに強まっていくのを
興味深く見ることができるかもしれません。
 「コーヒーブレイクのおともに」、、、。

 ちなみにこの作品のDVDが3巻制作されています。
その他ドラマCDやサウンドトラックなどもあるようです。
 また、アフタヌーンの公式携帯サイト「携帯アフタヌーン」で

 ところで、アルファ達がいるのは「のちに夕凪の時代と
呼ばれる」時期なんですよね。ということは、
そういう呼び方をする誰かが、さらに未来の時代に
いる、という意味なのでしょうか。だとしたらそれは
誰なんでしょうね、、、。

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