ストロベリー・パニック 第18話
静馬に誘われ、歩いていく渚砂。周囲はだんだん
妖しげな雰囲気に。個人的には、大丈夫なのか渚砂、
また同じ目に遭わされてしまうのでは、とはらはら
しながら物語を追っていました。
テレビアニメ「ストロベリー・パニック」第18話、
「愛の嵐」です。
「すべてを話すから」と静馬に言われ、彼女の
別荘へとついてきた渚砂。そこは、静馬ともう一人の
エトワールとの思い出の場所だった。
彼女が使っていたという部屋の中で渚砂に向き合う
静馬の表情は、いつになく不安げだった。
古風な別荘にたたずむ二人、吹き荒れる嵐、明かりの
落ちた部屋。何かもう、これでもかというほどの
舞台ですね。百合姫とかで紹介されている、昔の
少女漫画での百合な場面って、こんな感じなのでは
ないでしょうか。ストパニが「正統派学園百合ドラマ」と
宣言しているのも、それほど外してはいないのかな?
思い出の場所で過去を語るというのは、静馬にとっては
かなりの賭けだったのでしょう。彼女の場合、急いで
荒っぽい手を使わなければならないほど時間がないわけ
ではなかったと思います。もしかしたら、ここまでしなければ
克服できないと考えていたのかもしれません。
でも、、、という展開なのですが、こうなってしまった
のには、これまでの静馬自身の行動も影響していたような
気がします。
かつて、渚砂とのピアノの連弾で奏でたのは、もう一人の
エトワールが好きな曲でした。彼女とは温室で一緒に
作業もしたでしょうし、紅茶も飲んだことでしょう。
彼女との思い出を、静馬は渚砂とも経験してしまいました。
そうやって、つらい過去を覆い隠そうと、静馬は無意識に
行動していたのかもしれません。ですが大切な思い出で
あればあるほど、隠しきることはできず、ちょっとした所から
その頃の感情があふれ出してしまう、、、。
静馬が過去を乗り越えるためには渚砂の存在が必要
なのかもしれませんけれど、今のままでは先に進むのは
難しそうですね。
渚砂も黙ってはいないでしょう。彼女はいちご舎で
玉青に言った言葉を、静馬にも突きつけてしまいます。
これは、自分が静馬の役に立てるかどうかを考えての
言葉だったのでしょう。でも結果的には、玉青、静馬
どちらも拒むことになってしまったような気がします。
今まで、優しく受け止めてくれたり、ときめきを
与えてくれた二人に背を向けることになったら、渚砂は
孤立してしまうのではないでしょうか。けれどそうする
ことで、彼女は周囲の本当の気持ちや、自分がどれだけ
思われていたのかに気づけるのかもしれません。
、、、本編がそういう流れになるのかどうかはわかり
ませんが、渚砂達にはもう少し考える時間があると良い
ですね。
それから玉青が今回のことをどう感じたかも気になります。
渚砂の強い希望によって、自分よりも静馬との約束を
優先させたわけですが、結果を知って、自分に責任が
あると感じてしまうかも、と思いました。自分が渚砂を
引き留めておけばこんな事には、と。
その影響からなのかはわかりませんが、次回予告で
玉青のナレーションが危ない感じに、、、。この後
彼女はどういう行動を見せるのでしょう。
こういう重々しいエピソードの時は、明るいタッチの
エンディングテーマにほっとさせられますね。2クール目に
こういう曲調を持ってきたのは正解だったかも。この曲の
ように、それぞれが明るくまとまっていってもらいたい
ですね。
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