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2006年8月20日 (日)

「青い花」 第1巻

 愛情には様々な形があるように、様々な深さもある、、、。
友達が寄り集まってはしゃぎながら口にするのも、
先輩への募る思いが打ち明けさせたのも、言葉としては
同じ。でもそこに込められている思いには大きな違いが
あるように感じられます。

 発行太田出版マンガ・エロティクス・エフに連載中の、
志村貴子さん作「青い花」第1巻です。
 鎌倉にある松岡女子高等学校の1年生になった万城目ふみは、
考えていることを口に出せない泣き虫な女の子。
 藤が谷女学院高等部に通う1年生奥平あきらは、明るく
活発で、屈託のない女の子。幼なじみだった二人は通学途中に、
何年ぶりかで偶然に再会する。

 自分の意見がなかなか言えずに、ふみはどんどん流されて
いるようです。その中で傷ついたり失ったりしていく内、
彼女は自分に自信が持てなくなっていったのでしょう。
 あきらとの再会は、何も知らなかった純粋な時代へと
ふみを連れ戻してくれたようです。このつながりが、
彼女にとっては何よりも大事なものになったのでは
ないでしょうか。
 幼なじみって、お互いの考え方の原点や行動基準のような
ものを知り尽くしていて、気を許せる相手だったり
しますよね。困っている時にうまいタイミングで
手を差し伸べてくれたり(作中でも、ふみが風邪を引いた
ふりをしている時にあきらから電話がかかってきました)。
 ふみはあきらに対して、昔のように甘えているっぽい
感じもしますが、この二人がこのままの関係でいられる
のかはちょっとわからないですね。
 あきらが、やっさん達のような陽気な友達と同じ
ラインに置かれるとも思えないので、これから少女達の
深いあれこれに加わらざるを得なくなってくるのかも
しれません。ふみはそれをどういう目で見てどういう
行動に出るのか、が気になる所です(もしそうなったら、
なのですけど、、、)。ふみとあきらの間の感情についても、
変化があるのか、あるとしたらどうなるのか辺りにも
今後注目したいです。

 こういう静かな、でも激しい物語が、鎌倉の
きれいな景色や町並みの中で描かれていくのは個人的に
ちょっと嬉しかったりします。そんな風景と一緒に、
ストーリーを楽しんでみたいですね。

 ところでこの作品でも、(たぶん狙っているのだと
思いますが)ばっちり演劇部と文芸部が出てきてますね。
やはり百合ものでははずせない要素なのでしょうか。

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