百合姫コミックス 「ことのはの巫女とことだまの魔女と」
紬の幼い頃のエピソード、確かに魔女も王子様も、
おとぎ話の中では、お姫様を連れ去る存在ではありそう
ですね。
さてこの「御伽噺」では、魔女はどのような世界を
「お姫様」に見せてくれるのでしょうか。
一迅社百合姫コミックスより、藤枝雅さん作
「ことのはの巫女とことだまの魔女と」です。
日本の古い建築を見て回るのが趣味な魔女の
レティは、気ままな旅を続けている。
ある日彼女は、結界に閉ざされた神社の中へ
と入り込む。そこには、鴇神の巫女である紬が
たった一人で暮らしていた。
出会ったばかりなのにこれだけ素直に寄り添える
のは、それだけ二人の相性が良いということ
なんでしょうね。物語が進むに連れて外から障害が
降りかかってきたりしますが、二人の間に関しては
波風も屈託もない、、、。しっかりとした結びつきを
持つカップルの微笑ましいラブラブ状態が繰り広げ
られる、というのがこの作品の見所なのかもしれません。
でもそのカップルが、女の子同士であることを
考えると、手放しで喜べない部分もちょっとある
ような気がします。具体的には、最後のカットや、
それから紬が寝ぼけて「こどもはふたりくらいが~」
と言うところは、たとえラブラブでも乗り切るのが
難しいのではと思えてきたりしてしまいます、、、。
まあこの作品では、そういうところはまず置いて
おいて甘い感じを楽しむのが良さそうですね。
甘いと言えば、限定版に付いてくるドラマCD
「こといろの日々とことほぎの君と」もかなりの
ものですね。ストーリーもさることながら、
レティ役の生天目仁美さん、紬役の能登麻美子さんの
声や雰囲気がさらに甘さを引き出していました。
絹や五十鈴、「飴色紅茶館」の4人も、それぞれに
ムードを漂わせています。
またそれだけでなく同じ百合姫コミックスの
「くちびる ためいき さくらいろ」や「ストロベリー
シェイクSweet」のタイトルが何気なく織り込まれて
いるところが面白かったかも。
(それにしても能登麻美子さん、紬、絹、
紬のまねをする絹と、3役(?)をこなしていたのは
すごいですね。)
同じキャラクターで単体のドラマCDが10/18に
発売されるそうです。脚本は同じく作者の藤枝雅さんが
書かれるとのことで、どういうストーリーになるか
楽しみです。(百合姫に載っていたインタビュー
記事によると、レティが呪文を唱える場面なども
収録されているらしいです。)
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