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2006年8月22日 (火)

「最後の制服」 第1巻

 今まで気づかなかった気持ち、相手への好意。それを
意識し始めたとたん、彼女のことが気になって気になって
どうしようもなくなってしまう。
 その気持ちの先に待つものが何なのか、少しずつ
見えてきます。

 発行芳文社まんがタイムきららCaratに連載中の、
袴田めらさん作「最後の制服」第1巻です。
 椿ヶ丘女子寮に住む高校1年生の佐原藍は、同室の
山田楓子の失敗にいつも連帯責任を取らされていた。
自分は悪くないのに、と思う気持ちから、藍はつい楓子に
きつく当たってしまうのだった。

 優しさ、純粋さ、飾り気のない美しさ。相手のことが
気になり始めるきっかけはいろいろあるのでしょう。
 いったんそうなってしまうと、相手がどう思って
いるのか気になりますし、自分の方を振り向いて欲しいとも
考えるようになりますね。
 でもその思いが強いほど簡単には告白できず、ましてや
女の子同士では、、、。
 この作品では、相手に対して密かに思いを寄せる
登場人物が多く出てきます。彼女らは皆表面上は普通の
「お友達」のように振る舞っていますが、内心はいつも
揺れ動いています(けど如月先輩だけはストレートに
表現してますね、、、)。この揺れる思いが何を
引き起こすのか、またその願いが実を結ぶことがあるのか、
といった点に注目、でしょうか。
 相手の女の子の胸の内がはっきり表現されていない、
というのもポイントになりますね。藍の気持ちに楓子は
気づいているのかとか、紅子は紡の事をどう思っているのか、
など想像しながら読み進める楽しみがあるのではないかと
思います。

 ストーリー上では、「サンダーガール」のエピソードで、
寮の居残り組が花火をしている時の楓子のせりふが
少し気になりました。「好きな人」について「そういうの
ないですよ」と言ってましたけど、これはまだ藍の事を
意識していないという意味なのかな?
 ところでその楓子でちょっと面白かったのは、何か食べると
必ず口の左側にかすをくっつけているところ、だったり
します、、、。たぶん偶然ではない、ですよね。

 「最後の制服」第2巻が、8/28に発売になるそうです。

 とまあそんな感じで、わかりづらかったかと思いますが
これまで約1週間、毎日漫画のレビューを書いてきました。
個人的には勝手に「夏の読書週間」と呼んでました(と言っても
漫画ですけど、、、)。
 これが皆さんのお役に立つかどうかはわかりませんが
何かの参考になればと思います。
 でも世の中にはたぶんもっとたくさん百合な作品がある
のでしょうね。皆さんのお勧めなどありましたら教えて
いただけると嬉しいかもです。

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