「百合の聖母」
アール・ヌーヴォーの芸術家、ミュシャの描いた
絵画をご紹介したいと思います。
百合な感情表現が直接あるわけではないのですが、
荘厳な雰囲気の中、たたずむ二人の女性の様子は
密かな感動を呼びます。
「百合の聖母」は、アルフォンス・ミュシャが1905年に制作
したテンペラ画だそうです。元は教会の装飾画に使われる
予定だったのですが、結局実際に飾られることはなく、
絵だけが完成されたとか。
まあそれはともかく、素晴らしい作品になっています。
(絵画の画像はミュシャ財団のページで見ることができます。
解説は英語なんですけど、、、。)
百合の花が咲き誇る中、花冠をいただいて座る少女。
そのそばには、穏やかな表情で彼女を見守る「百合の聖母」が
たたずむ。
幻想的な構図の中、聖母のまとう白い衣のすそが、
少女を優しく包むように翻っています。恋愛といった
ものとは違うと思いますが、柔らかな愛情が全面から
感じられます。
実は去年、この絵の実物を見ました。日本各地で
開かれていたミュシャ展で公開されていたのを見てきました。
本物は、幅1.8メートル、高さ2.5メートルほどもある
大きな絵でした。ものすごい存在感というか、前に
立っていると絵に引き込まれてしまいそうな感じでした。
もちろん他の作品も良かったのですが、この作品は
また際立っていたように思います。
(でも考えてみると、あの頃は、自分がこういう百合ブログを
立ち上げることになるとは思いもしませんでした、、、。)
百合は夏の花。この夏のひととき、百合を思い描きながら
美術鑑賞などしてみてはいかがでしょうか。
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コメント
はじめまして、redscreamと申します
百合の聖母みました
とっても静かで、優しくて、崇高な感じが伝わってきました
私は百合の花が好きなので、ちょくちょく遊びにきますね
投稿: redscream | 2006年7月31日 (月) 02時22分
もしかして「百合」って花のことじゃなく、女性の同性愛のことでしょうか
意味取り間違えてすみません
投稿: redscream | 2006年7月31日 (月) 02時25分
コメントありがとうございます。
どうぞお気になさらずに。
私自身も、美術品や、百合の花をはじめとした植物に興味があります。
ミュシャのこの作品を見た時は、声も出ないくらい感動してしまいました。
このブログは女性同士の恋愛感情にまつわるものを主に取り扱っていますが、
百合の花に関するご紹介も時々(たまに、かな?)しています。
どちらにしても、柔らかい雰囲気を楽しめれば、と思っています。
投稿: ギンガム | 2006年7月31日 (月) 23時53分